Fairhaven Furniture

昨日は今週2度目のコネチカットへ。

今回は武石聡さんとのデュオということで二人で車で行きました。土曜ということで渋滞を予測して早めに出たのでニューヘブンで演奏前に余裕がありゆっくりできました。

今回の会場はFairhaven Furnitureという家具屋さん。外観もセンスがいいです。
このコンサートの良いところはお客さんが置いてあるいろんなイスやソファーに座って音楽を楽しめるところ。座っている場所が違うのでこちら演奏側から見ていてもいろんな姿勢の人達が見えておもしろかったです。
久しぶりのデュオはやはり楽しかったです。武石さんの演奏を聴きながら演奏するのは何とも言い難い心地よいものがあります。
今週も二人で二つコンサートがあるのでこちらも楽しみです。ただ場所がバーモント州なので遠いので覚悟して行ってきます。

ハムデン

昨日はコネチカット州のハムデンという町へ。

マンハッタンからメトロノース(電車)でニューヘイブンまで2時間。そこでピックアップしてもらい演奏会場まで。

図書館に隣接したホールが会場でこういう高く、幅の広い場所での演奏もサウンドシステムさえしっかりとしていれば相当気持ちがいいです。今回は日本人の方をふくめ子供からお年寄りまでいろんな方が聴きに来てくれました。

今週末はまたこの町の近くニューヘイブンに今度はパーカッションの武石聡さんとの久々のデュオで演奏します。

フィラデルフィア

今週はフィラデルフィアへ。

夏のアウドドアでのコンサートシリーズです。

演奏した古本屋のWalked a Crooked Mike Bookstoreの前。
この古本屋も約20年やってるということですがインターネットの普及でなかなか売れず今年で最後になるかもしれないということです。いろんなことが便利になったものの、なにか寂しい気がします。それでも時折子供から大人まで立ち寄っては本を物色している姿がありました。
コンサートの途中から日が陰り出して寒くなってきました。思わずパーカーを羽織って演奏しました。
帰りに映画「ロッキー」のシーンで有名になったミュージアムの階段の前を通りました。観光の人達もたくさんきていました。
そして最後は案の定人の波につられてチャイナタウンへ。たまたま見つけた日本のラーメン屋へ。まさかこんなところでラーメンが食べれるとは思ってもいませんでした。

ニューハンプシャー

今週はニューハンプシャーへ。
ホワイトマウンテン国定森林に入ったあたりから山には雪が見えてきました。こんなにいかつい山が東海岸にあったのかと驚きました。
演奏したのはこの森林を越えたゴーラムという町のタウンホール。町のみなさんも暖かい人達で良い一時を過ごしました。
翌日朝早く起きて、近くの滝へ。深い山から雪解け水が流れていてとても清らかな流れでした。この山は遥か南から続くアパラチア山脈の北の端です。この山脈を端から端まで縦断しようという登山愛好家が夏にはようやくこの辺りに到着しこの静かな地域も賑わうそうです。

The Wound and The Gift

去年から映画「The Wound and The Gift」(リンダホーグランド監督)のためのサントラのギターを録音しています。この映画は今年公開予定で、昨日そのベネフィットイベントがマンハッタンであり演奏してきました。

坂本龍一さんがゲストで、自分は坂本さんがソロで演奏された後にこの映画音楽を作曲された永井晶子さん(ピアノ)とデュオで映画の中から幾つかのピースを弾きました。


最初に映画のショートバージョンが上映された後製作に関わった人達による話がありました。本当にいろんな人達の力が重なって一つの作品が出来上がるということを再認識されられました。今回自分もギターを弾いているだけですが関わることができてよかったです。

坂本龍一さん。
坂本さんの演奏にみなさん聴き入っていました。弾く音をできるだけ選び抜いて最小限にとどめるような演奏で、今の情報やものが溢れ変える時代に対する音のメッセージのようにもとれました。
この映画「The Wound and The Gift」は動物、自然をテーマにした作品で美しい作品になりそうです。下記のウェブサイトでトレイラーが見れますのでよかったら見て見て下さい。録音もまだ少し残っていますが頑張りたいと思います。

フーリオ

特にボストン時代自分にとって非常に大きな存在だったギタリスト/作曲家のJulio Santillan(フーリオサンティジャン)。アルゼンチン出身で今は自国に帰りブエノスアイレスに住んでいるのですがこの度久しぶりにアメリカにやってきて演奏するというので聴きに行ってきました。

本当に久しぶりに見た彼のコンサート。新たな感動と共に古い記憶も蘇ってきました。最初に見たのはバークリーの校内でのリサイタル。それから彼の音楽のファンでよくライブに足を運んだものです。

かつては大きな編成で凝った曲を書いていたのですが、最近はシンプルにより南米を押し出したようなサウンドになっていました。とは言っても随所にフーリオならではの箇所が散りばめられていました。派手さはないですが、良く聴くと本当に細部まで良く出来た音楽だなと思います。

帰りにお互いのCDを交換しました。最新作は下の”Meia Laranja”。アルバムがアルゼンチン側とブラジル側に分けられていて、そういうことをするのも彼らしいと思いました。

彼のウェブサイトは以下です。是非チェックしてみて下さい。
http://www.juliosantillan.com

Beacon, NY

今週も先週に引き続いてハドソン川を上りました。今回はビーコンという町での演奏でした。

電車はかなりの水際を上っていきます。川を見ながらの乗車は気持ちがいいです。
演奏したHowland Cultural Center。
1872年に元々図書館として建てられたそうです。建物は吹抜けでロフト風になっていて音響が最高でした。こういう建物を保存していろんなイベントに生かしているのはいいですね。クラシックのコンサートも時々やっているようですがきっととても雰囲気が出ることと思います。自分の今やっているようなアコースティックな音楽にも持ってこいです。

ちなみに最近亡くなったフォークシンガーのピートシーガーはこのビーコンに住んでいたということで、ここでも良く昔から演奏していたということです。昨日スコットランド民謡を演奏した後スタッフの人から彼もよくここでその民謡をやっていたと聞きました。しかも昨日は彼の誕生日ということでした。コンサートの際きっと彼のスピリットはそこにあっただろうとみんなも話していて、何かいいものをもらったような気持ちになりました。

この日は日本人の方も駆けつけてくれました。一人の方は京都の方で久しぶりに京都弁で話ができ楽しい一時でした。

Hudson River

今週はハドソン川上流のAthensという町でのコンサートに行ってきました。今回はマンハッタンから電車、アムトラックで約2時間ちょっとでハドソンという町に到着。そこで迎えに来てくれていたスタッフの車で川の対岸の目的地まで30分ほど。古くてこじんまりとした町でした。

  Arhens。昔はマンハッタンから穫れた鯨をこの上流まで運びそこで解体していたそうです。Hudsonの町のマークに鯨が描かれている理由が分かりました。

このコンサートではコンサート後のレセプションとB&Bも用意されていました。コンサート会場からすぐのところでのレセプションで来てくれたお客さんとの交流を楽しみました。普段ここまでみなさんと深く話すことはなかったりしますが、昨晩はこのような場が設けられていたのでいろいろと話し込めてよかったです。

泊めてもらったB&B。由緒あるホテルということで、トムクルーズ主演の映画”War of the Worlds” の撮影でも使われたそうです。同じく出演していた女優のダコタファニングが滞在した部屋に泊めてもらいました。
コンサート後のサイン風景。今回は演奏写真を忘れました。
ハドソン川。流れがほとんどなく湖のようでした。肌寒く木々はこの辺りはまだ芽吹いていませんでした。

マサチューセッツ

マサチューセッツのグロウスターというところへ行ってきました。前回書いたギター3人のイベント”Artistry of the Guitar”です。ボストンからさらに北へ1時間ほど、海のすぐそばの町で今も漁業が盛んなところだそうです。

今回はやはりいろいろと勉強になりました。

Peter Janson。彼のギターを生で見て、聴いて正直参りました。音色が最高でした。マイクのみを使うというこだわりもよかったです。また共演したいです。

今回の主催者、Ken Bonfield。これが彼のトレードマークの「ハープギター」。弾かせてもらいましたが弾きこなせるには相当の年数がかかりそうです。よくもギターをいろいろ持ち替えてチューニングも変えて弾けるものだなあと感心します。
翌朝大西洋は輝いていました。ニューイングランドも少しずつ芽吹き始めてました。
帰りにボストンに寄った際、昔アメリカに来てすぐの頃に住んでいた家の近くまで久しぶりに行ってみました。音大時代のいろんなことを思い出しながらこの周りを歩きました。
そして昔時々通った懐かしのベトナム料理屋へ。定番のPhoを注文。

Artistry of the Guitar

今週はまた別の3人のギタリストによるコンサートです。このイベントの名前は”Artistry of the Guitar”。「ギター芸術」という感じでしょうか。二日間に渡るこのコンサートで自分は一日目の出演でKen BonfieldとPeter Jansonという二人のギタリストと自分という構成です。最初は各々のソロセットをやってから休憩後は3人でコラボをやるという企画で楽しそうです。この二人のアコースティックギターマスターからいろいろと学ぶことも多そうです。

最近こっちのギタリストを見ていて思うのはシンプルですが楽器を鳴らすということに長けていることでしょうか。おそらくそれも意識していないのでしょうが、手の大きさと厚みもその要因となっていると見ていて思います。