ライブストリーミング

もう今年も3月に入りました。ニューヨークの2月は異様に暖かい数日がありましたが、また寒い日が続いています。

今週は数あるライブ会場の中でも自分にとってかなりのお気に入りの(音響と雰囲気)テネシー州はリバティーという場所でのコンサートをライブストリーミングすることになりました。日本時間は、3月10日(土)の午前10時30分からです。

ナッシュビルから東へ1時間ほどに位置する場所で、昔の線路の枕木を会場の壁に用いたとてもいい雰囲気の場所です。お客さんとの距離も近くライブ感の溢れるセットアップで、アメリカ南部のライブの雰囲気を感じてもらえたらと思います。よかったらぜひ見て下さい。下記のリンクに行ってもらい、Pay What You Wantという箇所をクリックし、一応ドネーションというシステムになっていますので、好きな額を入れてもらえれば閲覧することができます。

https://www.concertwindow.com/149623-liberty-arts-live

このビデオは前回このリバティーで演奏した際のものです。

12月

またご無沙汰しているブログで、早いものでもう12月です。
ニューハンプシャーの景色

アメリカは11月終わりのThanksgiving(感謝祭)が終わり、年末までをHoliday Seasonと言って、多くの人が一年で好きな季節であると同時に、クリスマスのプレゼント交換のためのショッピングのためにとてもストレスで慌ただしくなる時期でもあります。クリスマスが商業的になってしまった 今は、感謝祭の方が純粋に人と人が集まる機会ということで好きだ、と最近会った何人かは言っていました。

先週末はこの冬初めての雪が降りました。そんな中、北へ向かいニューハンプシャー州で演奏してきました。かなり寒かったですが、この季節にふさわしい、外は雪が静かに降り屋内は暖炉で暖かく、クリスマストゥリーのモミの木の匂いがたちこめる、そんな身体も気持ちも暖かくなる雰囲気で演奏しました。コンサートが終わった後は、若者から年配まで、主催者たちや残った人達が暖炉を囲みしばし集い、それぞれの話をシェアしあいました。そういう場にいると今更ですが、アメリカ人は本当にそれぞれ自分自身の尺度で生きている人達だなと思います。他人がどう思おうと、自分はこうだ、そしてそれが当たり前、また尊重される環境なので、それを聞いた人も別に何とも思わない、そんな感じです。それが行き過ぎいろんな問題があるのだと思いますが、逆に音楽などにおいてはそれ故にアジアではまず産まれてこないであろうクリエイティブな作品や音楽が発展するのだ思います。あと僕はアメリカのギタリストの弾き方、音の出し方が上手く言えませんがベタっとしていなく、カラッとしているところも好きです。


自分は日本人であるため完全にそうはなれませんが、創作、演奏に関してはこの環境で学んできたことも多く、そういうスタンスで一つ一つのライブに取り組みたいと思っています。
今年もいろんな場所に行き演奏してきました。南から北へ、東から西へ。最近の自分の創作、コンサートの組み立て方は、いろんな場所から人からヒントを得ることも多い気がします。特に最近はソロでの活動が多く、同じ風になってしまうことも多いため、少しでも新しい場所でそこに住む人達のストーリーに入り込みたいと思っています。
今年作った新しい曲も徐々にたまってきています。この年末はそれを作品にするため、アイデアを練り、アレンジし、レコーディングに向けて動こうと思っています。

ピアノ

人は良くも悪くも暮らす中で自分の心地良い場所、自分にあったスタイル、好みの枠の中で生きている。自分自身も含め、子供の頃の環境、節目節目で選択してきた結果の積み重ねが今の居場所を形成していることがわかる。だがそのために他のこと、他のスタイルで暮らす人との距離が出来たり、自分には疎遠だ、また自分はそういうタイプではないと決めつけていることも多々あるだろう、また今更変えるつもりもなく変えるのは面倒だということもある。例えば、自分は理系だ、文系だとか、インドア派、アウトドア派だなど。

それ自体は自然なことかもしれないが、そのせいで自分と違ったものに、自分が選んでこなかった、やってこなかったことにコンプレックスを抱くことに繋がる反面       がある。
自分にも思い当たるところはあるが、音楽に置き換えてみても、本来出来るだけそういう枠組にとらわれないようにしたいと思いつつも、ある範疇の中で演奏したり活動してしまっている。何度かその苦手なもの、手をつけてこなかったものに挑戦したい、克服したいと思ったことがある。まず、編成人数の差はあれこれまでずっとグループ、バンドの中で一人のギタリストとしてやってきた中で、いつか1人でフルのライブを出来るようにならないといけないと思ったのが5年ほど前。まだまだではあるが、これは試行錯誤しながら数年やってきてようやく慣れた。
またストラトを弾けるようになりたいということ。ストラト独特の音に憧れがあり、好きな音にも関わらず弾こうとしなかったギター。これは一度慣れたが最近また疎遠になっている。
そしてピアノ。長年ギター的な考え、頭で弾き、曲を作ってきた中で、いつかはピアノを少し弾けるようになりたいと思っていた。この歳になりやっと2週間前からピアノのクラスを受講し始めた。頭も指も思うようについてこないが、一つ一つがとても新らしい。ピアノが一番音楽が合理的に見える楽器と言われるが、それが触れてみてよく分かる。こういう素な気持ちで何かを習ったり楽器を弾いたのはいつぶりだろうかと考える。ギターを弾くのもどうしてもコンサートのために、仕事としてやってきた。ここは1人の生徒としてシンプルな曲も丁寧に少しずつ取り組んでいきたい。

新しい動画

7月中旬にミシガン州のランシングという町でライブをやった際、その楽器屋、Elderly Instrumentsのスタッフの方が見にきてくれました。終演後彼が自分のところに話に来て、気に入ってくれました。そしてもし明日時間があれば、うちの楽器屋に来て動画をいくつか撮影しないかと誘ってくれました。Elderly Instrumentsは全米でも有数の非常にクオリティーの高いギターショップで これまでもミーハーとして訪れたことがあったので、「もちろん」と返事をして翌朝向かいました。

店開店前だったので朝9時前に着きコーヒーを入れてくれ動画撮影に挑みました。まずは自分のギター本郷ギターのナイロン弦で撮りました。それがこちらです。

そしてそのあと、珍しい楽器で撮影しないかと言われ持ってきてくれた一本が下のMartinでの動画。非常によく出来た楽器で高音から低音まできれいに鳴ってくれるそんな印象でした。値段は約190万円。数日前に聞くともう売れたとのことでした。

動画撮影のあとも店にあるギターで良さそうなものを手にとっては弾かせてもらい弾き比べをやりました。とても贅沢なミシガンでの1日でした。

Summer 2017

ブログご無沙汰してました。5月の日本でのライブを終えてアメリカに帰ってきてから相変わらずいろいろと回っています。


先週末は自分の好きなマサチューセッツ州のニューベッドフォードのフェスティバルに参加してきました。今回で3度目、2年振りの出演でした。このフェスの面白いところは、各自のソロのセットの他に、ワークショップという名で同じステージに4組ほどミュージシャンが出て、順番に弾いていく設定があることです。そして時にはその場でコラボのようになったりもするので、出演者もお客さんもそのどうなるかわからない所があり、その緊張感みたいなものも楽しんでいます。


今回の自分の最初のワークショップの名前は、”Guitar Men”。ギターにフォーカスしたもので、アメリカからはPete KennedyとHarvey ReidのベテランギタリストとカナダからJ.P. Cormierというギタリスト。そして自分の4人でステージに立ちました。それぞれ違ったスタイルでステージからでしたがリスナーとしても楽しめました。自分は基本的にカバーはほとんどやらないのでオリジナルでいきました。

右からHarvey Reid, J.P.Corimer, Pete Kennedy



色んなミュージシャンが出ているのもフェスティバルならでは。今回はAoife O’DonovanやPatty Lankinなどのちょっとキャッチーな女性アーティストもいる中、今まで知らなかったアーティストと知り合えるのも楽しみの一つです。なかなか自分の出番の合間に色んな他のミュージシャンをゆっくり見る余裕はなかなかないですが、それでも今回の発見はJoshua Davisというミシガン出身のシンガー/ギタリスト。歌もギターも洗練されていて感動しました。こういう風にギターの音が出せるのはなぜだろうと思います。




そして2日目のワークショップで一緒になった、Joe Jencksというシンガー。終わってから彼からCDをもらい今週のミシガンツアーに持ってきてひたすらこのアルバムを聴きこみました。声が良く非常にクオリティの高い歌です。

下のリンクはアルバムで好きな曲”One Piece at a Time”

このフェスから家に帰って翌朝の早朝ミシガンへ。今回のハイライトはリボニアという町でのライブでJason Dennieというギタリストとの共演でしょうか。スティール弦を自由に操る人でギターの音の出し方がツボでした。彼が最初のセットを弾きましたが、自分の出番を忘れるくらいお客さんとして楽しみました。そして急ですが、せっかくなのでと彼にライブの最後に日本語のオリジナルに急遽入ってもらいました。色んな所にすごいのがいるなあ、もっと練習しないとなあ、と思いながらミシガンを後にしました。

ライブの後Jasonと
ミシガン最後のライブはカナダとの国境にある町ポートヒューロン。ライブの休憩で外に出てみるとこんな空でした。

日本でのライブ

昨日の横浜で今回の日本でのライブが終わりました。今回は滞在が短く少ない本数でしたが、どれも心に残るライブでした。

初日は初の東広島へ。着くと今回のコンサートを企画して下さった大東さんが迎えに来て下さりその足でおすすめのお好み焼きへ。目の前の鉄板でおじさんが焼いてくれその手さばきが凄かったです、そしてもちろん味も最高でした。

今回の日本でのライブはこの2本(ウィスコンシン州のマクファーソンギターと本郷ギターのナイロン弦)を使用しました。
 

演奏した西条公会堂は今年2月にできた新しいお店でとてもやりやすく雰囲気の良い空間でした。終演後もスタッフの方が打ち上げを用意して下さってとても良い印象で東広島を後にしました。

この月曜には大阪大学で講義、演奏をしてきました。久々に大阪の北摂に行きとても懐かしい気分でした。学生さんたちも皆さん優秀で質問も鋭いものが多く、こちらも逆にいろいろと勉強になりました。外国人の学生も多く日本に住んでそこまで長くないにもかかわらずアカデミックな専門用語の日本語を自由に話していてかなり圧倒されました。

今回の講演タイトルは「外から自分を見る」というもの。
 
 
 
 
 
阪大を終えて翌朝関東へ向かいました。今回はコトリンゴとの2Days、東京、横浜、自分自身とても楽しみにしていたライブです。お互いのオリジナルを演奏しましたが、いつもの自分の曲が広がりそれと同時に曲として締まりが出ました。普段違った活動、音楽をやっていますが、共通点は二人共ソロのコンサートをたくさんやっているということ。それもあってか演奏しても言葉では言えない共通の言語をどこかで話しているような感じで、自分だけかもしれないですがふと二人で演奏しているのを忘れるような感覚さえあり自然でした。
 
 
 
演奏した三軒茶屋のグレープフルールムーン。いい雰囲気のライブハウスでした。
 
今回は自分にとって懐かしいオリジナル曲、Vistas del Pasadoというバンドのファーストアルバムに収録されている曲を二人でやりました。長い間弾いていなくても不思議と覚えていました。お客さんの中にも「懐かしい!」と言っておられましたが、自分自身弾きながら当時にタイムトリップしていました。
 
 

五月雨

4月下旬はアメリカ中西部、北部を回ってきました。州でいえば、ウィスコンシン、インディアナ、イリノイです。ミネアポリスを最初に出発しぐるっと円を描くように回りました。
とても演奏しやすかったウィスコンシン州ポーテージのステージ。
同じくポーテージのシアターの一枚
ツアーの中盤で南下してインディアナ州のクラウンポイントへ。夏らしい一日でアメリカの中西部らしいの雰囲気が濃い町でした。でも日本人の方もコンサートに足を運んでくれびっくりしました。

クラウンポイントのメインストリート。
それからツアーは北へ向かい、ウィスコンシン州の北部へ。4月下旬というのに雪がどさっと降り景色はあっという間に真っ白に。この辺りは本当に湖の多い地域で、釣りが盛んです。冬がかなり厳しいため夏はこちらに住み、冬になると南の方のフロリダなどの州に住む人も多いです。アメリカ人はそのような人たちをSnowbirdと呼んでいます。

すっかり冬景色でした。
最後の二日はウィスコンシン州西部のミシシッピ川の近くで演奏しました。この辺は水が蛇行して流れているところとよどんでいるところのある景色が印象的でした。その間を縫うように道が作られていました。
台地から望むミシシッピ川
今週末土曜日から日本でのライブです。土曜は広島の西条公会堂です!とても素敵な空間だと伺っています。

ニューヨークライブレポート

二人のアルゼンチン人をゲストに迎えました。(ドラムのフランコと、右はベルナルド)
久しぶりのNYでのライブでした。ニューヨークに引っ越してきた当初、オリジナルを演奏できる店を探すのが大変でした。そしてそんな中今回も演奏した場所、El Taller(エルタジェール)は自分にドアを開いてくれた数少ない場所でした。この場所はニューヨークの南米コミュニティーセンター(特にアルゼンチン)のような場所で30年ほどいろんな催し物を提供してきました。
この暖かいコミュニティーに久しぶりに戻り演奏できたのは嬉しかったです。そして自分のバンド、インテルオセアニコの初代ドラマーのフランコと、このEl Tallerのオーナーのベルナルドをゲストに迎えました。フランコとはオリジナルを演奏し、3人ではアルゼンチンの古いフォルクローレをやりました。自分にとってもとても勉強になりました。特にグルーブの取り方がほんとに自然で羨ましいです。
来月の日本公演の準備も少しずつやりつつ日が過ぎていきます。初日は、広島。東広島に2月にオープンしたばかりの西条公会堂で演奏するのは大変楽しみです。そして関東2daysはコトリンゴを迎えてソロ、デュオでやる予定です。5月16日の東京公演では、gomesさんがオープニングで演奏してくれることになりました。
5月13日(土)広島 西条公会堂
開場:18:30 開演:19:00
住所:東広島市西条岡町10-24 第10内海ビル2F
電話:082-422-5321
料金:前売り2,800円(+1drink order) 当日3,300円(+1drink order)
予約・取扱い:
franc’s  082-421-5896 http://www.francs.jp
e-mail : ticket@francs.jp
西条公会堂 082-422-5321
e-mail : honma4.5@nifty.com
※メール予約の場合はお名前、枚数、ご連絡先をご記入の上、上記2つの窓口のどちらかにお願いします。
※会場には駐車場をご用意しておりません。公共交通機関または最寄りの有料駐車場をご利用ください。
※チケットには限りがございます。ご了承ください。
※ご予約後のチケットはキャンセルができませんのでご了承ください。
5月16日(火) 東京 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON
featuring コトリンゴ
オープニングアクト:gomes
開場:19:00 開演:19:30
住所:〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-8-12 佐々木ビルB1
電話:03-3487-8159
料金: 前売り3,000円 当日3,500円(共にDRINK別)
予約 : 特設予約フォームにて
5月17日(水) 横浜 KAMOME
featuring コトリンゴ
開場:19:00 開演:20:00
住所:神奈川県横浜市中区住吉町6丁目76
電話:045-662-5357
料金:3,500円
予約:メール kamome@yokohama-kamome.comまたは、電話
045-662-5357で受け付けています。お名前、人数、日時、ミュージシャンの名前、メール、電話を明記の上お送り下さい。

日本でのライブ

5月に一時帰国し少しライブをやることになりました。
5/13 広島、そして5/16 東京、5/17 横浜は、シンガーソングライター/ ピアニストのコトリンゴをスペシャルゲストに迎えてやります。今から楽しみです。各会場の予約が始まりました、皆さん是非来て下さい!
広島公演:
5月13日(土) 西条公会堂
●開場:18:30   開演: 19:00
●住所: 東広島市西条岡町10-24 第10内海ビル2F
●電話:  082-422-5321
●料金:  前売:2,800 (+1dr order) / 当: 3,300 (+1dr order)
●予約・取扱い:
■ franc’s  082-421-5896 http://www.francs.jp
  e-mail : ticket@francs.jp
■ 西条公会堂 082-422-5321
    e-mail : honma4.5@nifty.com

※メール予約の場合はお名前、枚数、ご連絡先をご記入の上、上記2つの窓口のどちらかにお願いします。
※会場には駐車場をご用意しておりません。公共交通機関または最寄りの有料駐車場をご利用ください。
※チケットには限りがございます。ご了承ください。
※ご予約後のチケットはキャンセルができませんのでご了承ください。

東京公演:featuring コトリンゴ
5月16日(火) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
●オープニングアクト:gomes
●開場:19:00 開演:19:30
●住所:〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-8-12 佐々木ビルB1
●電話:03−3487−8159
●料金: 前売り3,000円 当日3,500円(共にDRINK別)
●予約 : 特設予約フォームにて
http://www.grapefruit-moon


横浜公演:featuring コトリンゴ
5月17日(水) KAMOME
●開場:19:00 開演:20:00
●住所:神奈川県横浜市中区住吉町6丁目76
●電話:045−662−5357
●料金:3,500円
●予約:メール kamome@yokohama-kamome.comまたは、電話
045-662-5357で受け付けています。お名前、人数、日時、ミュージシャンの名前、メール、電話を明記の上お送り下さい。
http://www.yokohama-kamome.com/

まだまだ冬

アップデートが最近はFacebookが多くなり、こちらは滞っていました。

先週はニューヨークからそのままモントリオール方面へ北へ北上しました。ここらあたりまで来るとさすがにまだまだ冬だなという感じで雪も多かったです。引き締まるような冷たさでしたが走っていると脇目に見る岩には、アイスの岩壁を登るアイスクライマーの姿がちらほら。ほんとによくやるなあと思います。

演奏した場所はアッパージェイアートセンター。1900年代最初のころ車の工場をやっていた古い建物をそのまま使っています。

外はこんな感じで古い雰囲気です。
中に入ると別世界。
この日はいろんなところからお客さんが集まってくれて盛り上がった夜でした。雪の上を歩いたせいか足首がだるかったです。
翌朝は隣の州のニューハンプシャーへ。広大な湖に橋がないため、車ごとみんなフェリーで渡ります。湖面にはまだ氷が残っていて、船がガリガリを氷にあたりながら進みます。
次は暖かい季節に登ってきたいです。