summer tour

なかなか更新できていませんでしたが、ここ2週間はニュージャージー、ペンシルバニア、ニューハンプシャーそしてバーモントで演奏でした。
ペンシルバニアの中部のジムソルペという町のオペラハウスでまず演奏しました。このジムソルペという町はアメリカのスイスと形容される、山間にあるとてもきれいな町でした。
演奏したオペラハウスは1800年代に建てられた素晴らしい空間で非常に気持ちよく演奏することができました。
ジムソルペのMauch Chunk Opera Houseでの演奏
先週末は隣のニュージャージー州にて野外コンサートでした。この日は夫婦のフォークデュオ、ケネディーズとのジョイントライブで各々のセットもやった他、彼らの曲に何曲か参加させてもらいました。
左がMaura Kennedy、右がPete Kennedy
今週末はぐっと北上してニューハンプシャー州とバーモント州へ。さすがにこの辺りまで北へ行くとだいぶと涼しかったです。

演奏したテンプルという町の教会。町の人達がとても暖かく迎えてくれました。
そしてバーモント州のブランドンという町へ。ここで演奏するのはこれで3度目で、去年の春に来て以来です。イギリス人夫婦が経営する店で、いろんな所にそのセンスが伺えます。この日は、嬉しい再会もありました。そして日本人の方も足を運んでくれました。
なかなかぐっと聴き込める空間のブランドンミュージック。

ニューベッドフォード

先週末はマサチューセッツ州のニューベッドフォードフォークフェスティバルで演奏してきました。独立記念日の7月4日とその次の5日の2日間。

このフェスへは3年前にも出演しましたが、とてもいい時間を前回過ごしたので今回も心待ちにしていました。そして予想通り今回も非常に楽しい2日間でした。

このフェスの醍醐味は、いろんなミュージシャンを同じステージに置いて演奏するワークショップというもの。順番に自分の曲を演奏する時もあればミュージシャンによっては一緒に即興で共演したりもしてその場でしか味わえないものです。
今回もいろんなミュージシャンとの交流もあり充実した時間を過ごせました。

レスポール

週末はワシントンDCへ。今回はエレキギターの父と呼ばれるレスポールの生誕100年記念のイベントで演奏でした。

レスポールはギタリストでもあり、エレキギターや、レコーディングシステムを開発した発明家でもあります。これまでそこまでレスポールのことを知らなかったのですが、今回写真の巨大なトレーラーがありその中が展示のスペースになっていました。そこで彼が発明した数々のものが紹介されていました。
この後まだまだこのレスポールの展示はアメリカを回るようです。

ミシガン

ミシガンは去年の夏以来。この季節はきっと気持ちがいいだろうと思ってデトロイトに降り立つと雨。そしてこのツアー中数日間ほとんど雨でした。
一日目はミシガンの真ん中ほどにあるランシングという町へ。ミシガンの州都です。今回のコンサートを企画してくれたベンが向かえに来てくれました。彼もミュージシャンでミシガンでウクレレフェスティバルを取り仕切っています。今回は彼の地元のコンサートで野外での演奏の予定だったのですが雨のため急遽屋内に。こじんまりとしましたが結果的に屋内で静かな環境で演奏ができてよかったです。
二日目はデトロイト近くに戻り去年も演奏したトリニティーシアターでのライブ。ここは大きさと雰囲気が良くて演奏もしやすいです。お客さんも普段からライブに通っている人達が多く、とてもオープンで受け入れてもらえてよかったです。
トリニティーハウスシアター。アコースティックな音楽にもってこいの空間。
次は朝出発で反対側のミシガン湖畔の町サウスへブンへ。ここへ前来たのは真冬で本当に人が少なかったですが、この夏の季節は観光客で溢れ帰っていてびっくりでした。
前回冬に来た時はこのミシガン湖は完全に凍りついていました。
次の日はまたランシングに戻りました。そして最後はまたミシガン湖の近くのムスケーゴンで図書館でのコンサート。予期せず日本人のかたが足を運んでくれて驚きました。最終日に日本語で話せて嬉しかったです。
威厳のあるムスケーゴンの図書館
最終日ムスケーゴンでのライブの前

ここ数日ずっと雨でしたがやっといい天気になりました。今週は近場で日帰りのコンサートです。ニュージャージー、ロングアイランドで演奏しました。

ロングアイランドは武石さんとのデュオ。渋滞を予想して早く出ましたがそこまで渋滞もなくライブの開始よりだいぶと早く到着しました。ということで演奏する海辺のノースポートのメインストリートを行ったり来たりと歩きました。

久しぶりのデュオ楽しかったです。

Memorial Dayが過ぎると海辺も人が増えてきました。ニューヨーク近辺の人達にとって本格的な夏がやってきます。
最近CDも全然買ってなかったですが、この前近所のストリートフェアで、見つけたAlex De Grassiのソロギターアルバム(Windom Hill)そして、今日近所のリサイクルショップでドンヘンリーの”End of the Innocence”が99セントであったので買いました。やはり名作は良いもんです

東海岸

ここ2週間ほどは東海岸で演奏しています。マサチューセッツ、ロードアイランド、メイン州でやって、今日はニューハンプシャーへ。

今ちょうど卒業式の季節で、ボストンでも卒業式の姿を見ました。バークリーを卒業したのもこの季節だったなあと懐かしかったです。

メイン州ダマリスコッタという海の近くの町。
行く場所行く場所で人の感じが違うのも面白いです。今回はポートランドのテレビ番組207に出て演奏しました。
収録後アンカーのロブとキャロライン、二人共ナイスでした。

メイン州のリンカーンシアター。
1800年代に建てられたシアターで、響きはいいですが、こういうところは響き過ぎるときもあり、それも難しい所です。

イリノイ

ウィスコンシンからイリノイへ。今回はウィスコンシンのマディソンからシカゴまでバスで移動しました。そこからイリノイで5カ所。
最初の2カ所はシカゴの郊外でのコンサート。この辺りは人口が多いのもあって車の数も多いです。2日目のライブを終えて帰る途中韓国料理の店が目に入り思わず飛び込みました。久しく食べていなかったアルチゲを堪能。移動ばかりだったのでたっぷり食べて復活しました。
3日目はイリノイをずっと西へ移動し、アイオワ州との境に近いケンブリッジという町へ。イリノイとアイオワはミシシッピ川で分けられています。河へは行けませんでしたが、かつで南部ブルースマン達がミシシッピ川に沿って北上しシカゴに行き着いたと思うとものすごい距離だと感心します。シカゴに移った南部の彼らがエレクトリックギターに持ち替え発展させたのがシカゴブルース。それを聴いて育ったローリングストーンズやレッドツェッペリンがロックを作ったのいうのが流れ。おもしろいもんです。
イリノイを西へ行くとひたすらコーン畑が広がり山のない広大な大地です。ものすごく晴天だったかと思うと急に雲行きがあやしくなり雷雨が通り過ぎていきました。その後はまた晴れてきれいな夕暮れでした。コンサートに来てくれた人達はなんとなくレイドバックしてシャイな感じがしました。基本的にカウボーイの文化なので(音楽でいえばカントリー)自分のような音楽を聴くのは初めてだと言っていました。
時間が止まったかのようなケンブリッジのダウンタウン。
次は東へ、ミシガン湖沿いのエバンストンという町へ。一日目はここの音楽学校でマスタークラス。いろんな楽器の生徒がいたので主にブルース、ジャズをやりました。この日泊めてもらったのはこの学校で教えている先生のティム。彼自身シカゴ出身のブルース系のベーシストで、シカゴのブルースシーンについてもいろいろと語ってくれました。ここ最近シカゴブルースをよく聴いていたので、彼から興味深い話をいろいろと聴けて楽しかったです。
ミシガン湖
このツアーの最後は同じくエバンストンでのコンサート。元々3年程前にニュージャージーのバス停でたまたま出会ったシカゴ在住の日本人の西野さんが日本人の友人を連れて駆けつけてくれました。ツアーの最後に日本の方に出会えて嬉しかったです。ツアーの最後に暖かい雰囲気の中演奏ができてよかったです。

ウィスコンシン

初のウィスコンシン。マディソンを拠点にまずチペアフォールズという町でのコンサート。ずっと昔学校だったという古いホールでの演奏。音響が良いのは嬉しいものの良過ぎて天然のリバーブがかかり過ぎていて逆にチャレンジングでした。

  確かに言われてみれば学校らしい面影が。

 Chippewa Falls
終わってから来てくれた若者3人組がご飯に誘ってくれたので地元のダイナーへ。楽しい時間でした。

翌日は更に北へ。北へ行くと徐々に針葉樹林が増えてきて美しい森と湖が多かったです。演奏したのはスリーレイクスという町。こじんまりとした町でしたが、来てくれたお客さんも非常に熱く、こちらも気合いが入りました。

湖畔のコテージに宿泊させてもらい、朝早く起きてボートで湖へ。長らく感じてなかった感覚が湖面の風から伝わってきて思わず深く息を吸い込みました。リフレッシュできました。

残す所このツアーはあイリノイ州で4つコンサートです。アメリカをひたすら走って、弾いてやってきてだいぶと分かってきたアメリカ、アメリカ人。そして分からない、理解できないアメリカもあります。でも、アメリカのルーツ音楽はいいもんですね。あとアメリカ人はギターが好きだなあと思います。アメリカの音楽の発展から来てるものかもしれません。今回もラジオでブルース、フォーク、ジャズといろいろ聴きながらやっています。

オハイオ/ペンシルバニア

初めてのオハイオ。今回は五大湖エリー湖の近くのクリーブランド郊外。演奏したのはここのギターショップSkyline Music。楽器屋にもかかわらずコンサートも定期的にやっているということでステージもちゃんとあって良い雰囲気。来てくれた人達はギターをやっている人が多かったです。
翌日はペンシルバニア州に入り、午後はピッツバーグでのコンサート。ダウンタウンの真ん中のカーネギーライブラリー。ピッツバーグは結構大きな町でなかなか良い町でした。古い建物が多いエリアで散策したら楽しそうでしたが、その後夜もう一つコンサートがあったためすぐに出発しました。
ピッツバーグでの演奏の様子
夜のコンサートは、のどかな風景を走ること1時間半ほど。新緑のまぶしい気持ちの良いドライブで、着いたのはコンフルーエンスという町。コンフルーエンスは、交わる所という意味で3つの河が町の中で合流していました。演奏したのはコンフルーエンスアートセンター。元々教会だったところを今はコンサートなどのイベントに使っているということで音響もばっちり。一人でライブをやっていると本当にいろんな現場の要素が良くも悪くも自分に影響することがあって、今回はお客さんからの温かさがこちらに伝わってくるコンサートでした。
演奏したConfluence Arts Center

Live in NYC

先週は久しぶりのニューヨーク市内でのライブ。2度目の出演のロックウッドミュージックホール。この店はStage1, 2, 3と3つあり、自分たちの演奏した3はアコースティック中心のなかなか雰囲気の良い空間です。
久しぶりのパーカッショニスト武石さんとの共演。この日のために書いた曲もなんとか間に合い演奏しました。最後は地下鉄の中で仕上げ。これから構成などはもう一度考え直したほうがよさそうですが、新曲を演奏するのはちょっと新鮮でした。
幼馴染みの直子ちゃんも駆けつけてくれてこの写真を送ってくれました。
終わってから、武石さんと近所のギタリストのしゅう君と3人で上のバーで音楽のことをいろいろと話しました。音楽に対してもいろんな見方があると思いました。ここ最近ずっとツアーも一人で終わっても一人でホテルに戻るだけという生活が多かったので、こうしてニューヨークでライブをして仲間と過ごすのはとても良い時間でした。
カリフォルニアのラジオで久しぶりに聴いたドンヘンリーの「End of the Innocence」。イーグルスが終わりその後ソロになって発表したこの曲。素晴らしい。アメリカのベイビーブーマー世代の直面した戦争、家族を歌っています。
歌詞も深いです。