ここ数日ずっと雨でしたがやっといい天気になりました。今週は近場で日帰りのコンサートです。ニュージャージー、ロングアイランドで演奏しました。

ロングアイランドは武石さんとのデュオ。渋滞を予想して早く出ましたがそこまで渋滞もなくライブの開始よりだいぶと早く到着しました。ということで演奏する海辺のノースポートのメインストリートを行ったり来たりと歩きました。

久しぶりのデュオ楽しかったです。

Memorial Dayが過ぎると海辺も人が増えてきました。ニューヨーク近辺の人達にとって本格的な夏がやってきます。
最近CDも全然買ってなかったですが、この前近所のストリートフェアで、見つけたAlex De Grassiのソロギターアルバム(Windom Hill)そして、今日近所のリサイクルショップでドンヘンリーの”End of the Innocence”が99セントであったので買いました。やはり名作は良いもんです

東海岸

ここ2週間ほどは東海岸で演奏しています。マサチューセッツ、ロードアイランド、メイン州でやって、今日はニューハンプシャーへ。

今ちょうど卒業式の季節で、ボストンでも卒業式の姿を見ました。バークリーを卒業したのもこの季節だったなあと懐かしかったです。

メイン州ダマリスコッタという海の近くの町。
行く場所行く場所で人の感じが違うのも面白いです。今回はポートランドのテレビ番組207に出て演奏しました。
収録後アンカーのロブとキャロライン、二人共ナイスでした。

メイン州のリンカーンシアター。
1800年代に建てられたシアターで、響きはいいですが、こういうところは響き過ぎるときもあり、それも難しい所です。

イリノイ

ウィスコンシンからイリノイへ。今回はウィスコンシンのマディソンからシカゴまでバスで移動しました。そこからイリノイで5カ所。
最初の2カ所はシカゴの郊外でのコンサート。この辺りは人口が多いのもあって車の数も多いです。2日目のライブを終えて帰る途中韓国料理の店が目に入り思わず飛び込みました。久しく食べていなかったアルチゲを堪能。移動ばかりだったのでたっぷり食べて復活しました。
3日目はイリノイをずっと西へ移動し、アイオワ州との境に近いケンブリッジという町へ。イリノイとアイオワはミシシッピ川で分けられています。河へは行けませんでしたが、かつで南部ブルースマン達がミシシッピ川に沿って北上しシカゴに行き着いたと思うとものすごい距離だと感心します。シカゴに移った南部の彼らがエレクトリックギターに持ち替え発展させたのがシカゴブルース。それを聴いて育ったローリングストーンズやレッドツェッペリンがロックを作ったのいうのが流れ。おもしろいもんです。
イリノイを西へ行くとひたすらコーン畑が広がり山のない広大な大地です。ものすごく晴天だったかと思うと急に雲行きがあやしくなり雷雨が通り過ぎていきました。その後はまた晴れてきれいな夕暮れでした。コンサートに来てくれた人達はなんとなくレイドバックしてシャイな感じがしました。基本的にカウボーイの文化なので(音楽でいえばカントリー)自分のような音楽を聴くのは初めてだと言っていました。
時間が止まったかのようなケンブリッジのダウンタウン。
次は東へ、ミシガン湖沿いのエバンストンという町へ。一日目はここの音楽学校でマスタークラス。いろんな楽器の生徒がいたので主にブルース、ジャズをやりました。この日泊めてもらったのはこの学校で教えている先生のティム。彼自身シカゴ出身のブルース系のベーシストで、シカゴのブルースシーンについてもいろいろと語ってくれました。ここ最近シカゴブルースをよく聴いていたので、彼から興味深い話をいろいろと聴けて楽しかったです。
ミシガン湖
このツアーの最後は同じくエバンストンでのコンサート。元々3年程前にニュージャージーのバス停でたまたま出会ったシカゴ在住の日本人の西野さんが日本人の友人を連れて駆けつけてくれました。ツアーの最後に日本の方に出会えて嬉しかったです。ツアーの最後に暖かい雰囲気の中演奏ができてよかったです。

ウィスコンシン

初のウィスコンシン。マディソンを拠点にまずチペアフォールズという町でのコンサート。ずっと昔学校だったという古いホールでの演奏。音響が良いのは嬉しいものの良過ぎて天然のリバーブがかかり過ぎていて逆にチャレンジングでした。

  確かに言われてみれば学校らしい面影が。

 Chippewa Falls
終わってから来てくれた若者3人組がご飯に誘ってくれたので地元のダイナーへ。楽しい時間でした。

翌日は更に北へ。北へ行くと徐々に針葉樹林が増えてきて美しい森と湖が多かったです。演奏したのはスリーレイクスという町。こじんまりとした町でしたが、来てくれたお客さんも非常に熱く、こちらも気合いが入りました。

湖畔のコテージに宿泊させてもらい、朝早く起きてボートで湖へ。長らく感じてなかった感覚が湖面の風から伝わってきて思わず深く息を吸い込みました。リフレッシュできました。

残す所このツアーはあイリノイ州で4つコンサートです。アメリカをひたすら走って、弾いてやってきてだいぶと分かってきたアメリカ、アメリカ人。そして分からない、理解できないアメリカもあります。でも、アメリカのルーツ音楽はいいもんですね。あとアメリカ人はギターが好きだなあと思います。アメリカの音楽の発展から来てるものかもしれません。今回もラジオでブルース、フォーク、ジャズといろいろ聴きながらやっています。

オハイオ/ペンシルバニア

初めてのオハイオ。今回は五大湖エリー湖の近くのクリーブランド郊外。演奏したのはここのギターショップSkyline Music。楽器屋にもかかわらずコンサートも定期的にやっているということでステージもちゃんとあって良い雰囲気。来てくれた人達はギターをやっている人が多かったです。
翌日はペンシルバニア州に入り、午後はピッツバーグでのコンサート。ダウンタウンの真ん中のカーネギーライブラリー。ピッツバーグは結構大きな町でなかなか良い町でした。古い建物が多いエリアで散策したら楽しそうでしたが、その後夜もう一つコンサートがあったためすぐに出発しました。
ピッツバーグでの演奏の様子
夜のコンサートは、のどかな風景を走ること1時間半ほど。新緑のまぶしい気持ちの良いドライブで、着いたのはコンフルーエンスという町。コンフルーエンスは、交わる所という意味で3つの河が町の中で合流していました。演奏したのはコンフルーエンスアートセンター。元々教会だったところを今はコンサートなどのイベントに使っているということで音響もばっちり。一人でライブをやっていると本当にいろんな現場の要素が良くも悪くも自分に影響することがあって、今回はお客さんからの温かさがこちらに伝わってくるコンサートでした。
演奏したConfluence Arts Center

Live in NYC

先週は久しぶりのニューヨーク市内でのライブ。2度目の出演のロックウッドミュージックホール。この店はStage1, 2, 3と3つあり、自分たちの演奏した3はアコースティック中心のなかなか雰囲気の良い空間です。
久しぶりのパーカッショニスト武石さんとの共演。この日のために書いた曲もなんとか間に合い演奏しました。最後は地下鉄の中で仕上げ。これから構成などはもう一度考え直したほうがよさそうですが、新曲を演奏するのはちょっと新鮮でした。
幼馴染みの直子ちゃんも駆けつけてくれてこの写真を送ってくれました。
終わってから、武石さんと近所のギタリストのしゅう君と3人で上のバーで音楽のことをいろいろと話しました。音楽に対してもいろんな見方があると思いました。ここ最近ずっとツアーも一人で終わっても一人でホテルに戻るだけという生活が多かったので、こうしてニューヨークでライブをして仲間と過ごすのはとても良い時間でした。
カリフォルニアのラジオで久しぶりに聴いたドンヘンリーの「End of the Innocence」。イーグルスが終わりその後ソロになって発表したこの曲。素晴らしい。アメリカのベイビーブーマー世代の直面した戦争、家族を歌っています。
歌詞も深いです。

西海岸2

向こうに見えるのはフッド山。オレゴンは素晴らしい眺めでした。
カリフォルニアでのライブを終えて次は一つ北の州オレゴンへ。サンフランシスコからオレゴンのポートランドへ。移動したこの日は演奏がなかったのですが、ポートランドギターソサエティーの集まりがあるというのでギターを持って行ってきました。たくさんのアコースティックギタリスト、ギターファンが集まっていて結局2曲弾かせてもらい楽しい時間をすごしました。この辺りはギターが盛んと聞いていましたが本当でした。
翌日はポートランドから南へおりたレイクオズウェゴへ。非常にきれいな町でした。翌日はそこから東へ入りフッドリバーという町へ。雨も多く緑が本当に豊かでここで2日間泊めてもらいました。この辺りは戦前から日本人移民が多く住んでいたということで今でもこの辺りは日系で農園をやっている人がいるということで日本人の名字を見かけました。ここまで当時よく来たなあと思います。ここでは100年の歴史を誇るここの図書館での演奏。雰囲気がいいとやはりやりやすいです。
梨の畑の広がるオレゴンの景色
翌日は泊めてもらった近くにイギリス人のミュージシャンがいるというので出会ってきました。そしてせっかくだからということで地元のミュージシャンも誘ってくれて夜はセッションに。久しぶりのセッションで楽しかったです。
次はぐっと南へ下りてベンドという山間の町へ。きれいで緑に囲まれたところで、アメリカ各地からここに移住して来る人が多いというのも納得できました。途中ネイティブアメリカンの居住区を通り、その地元の食堂で一息。アジア人のような顔をしたネイティブの人を見ると親近感がわきます。
ベンドに着くと良い感じのポスターが貼ってありました。
翌日は朝また出発し、山脈を越えてポートランド方面へ。途中は背の高いレッドウッドが茂る森をひたすら走り、途中は標高が高いため結構吹雪いていました。この日は土曜日だったので、まず昼のコンサートをやってから終わってすぐ今度は太平洋沿いの町リンカーンシティーへ。大西洋はよく見ていますが、太平洋が見れてよかったです。用意してくれていたホテルは部屋から海を望める最高のロケーションでしたが、着いてすぐライブで翌日も暗いうちに次の町へ出発したのでゆっくりできなかったのが残念です。
ほとんどいれませんでしたが泊まった部屋は最高に気持ちのいい環境でした。
翌日はオレゴン州のもう一つ上のワシントン州へ。日曜で朝の教会のサービスでまずゲストミュージシャンとして弾いてきました。そして教会のみなさんと食事を共にし、午後はコンサート。さすがにちょっと眠かったですがなんとか乗り切りました。自分自身信仰深くはないですが、教会の中にいるとみんないろんな問題、悩みなどを抱えてやってきてここに来ていろんな人と関わり助け合っていてこういうことでたくさんの人が次の一歩を踏み出せる機会になってると思いました。
このツアーの最後はワシントン州の州都オリンピアでのコンサート。ツアーの最後たくさんの人が観に来てくれて盛り上がり嬉しかったです。終わってからホストのパートナーが働いているレコード屋に行きました。こういうレコード屋が今とても少なくなったので思わず昔の癖で漁りました。今回は4枚のCDをゲット。
ツアー最終日。
その後インディアンの人達のやっているシーフードの店に連れていってくれました。穴場ということで海の近くで新鮮が魚介類が最高でした。そしてこの量!ありえない量です。西海岸での約2週間が終わりLA経由でニューヨークに戻りました。


カリフォルニア

カリフォルニアでの4日間のコンサートを終えて、オレゴンに着きました。ニューヨークから来るとこちらの気持ちいい天気が新鮮です。

初日はサンフランシスコの少し南のレッドウッドシティーにて。さすがに東海岸から飛行機に7時間ほど乗ってからの演奏だったのでちょっと変な感じでした。その日はライブ終わってバタンと寝ました。

翌日は北へ向けて走り、ワイナリーが広がる景色を見ながら気持ちのいいドライブ。途中ゴールデンゲートブリッジも通りました。

演奏したのはオキシデンタルという山間の町。もともとイタリア人が住み着いて町を作ったらしくなかなか雰囲気のある所でした。

演奏したOccidental Center for the Arts

演奏したホールは天井も高くかなり音響的に良かったです。緑あふれるこの周辺でもう少しいろいろ見れたらよかったのですが、次のコンサートのため朝早くまた出発。

次はまた南のベイエリアに戻り土曜昼は、フリーモント、そして夜はバークレーでコンサート。この辺りに来たは初めてですが、カリフォルニアらしい独特の雰囲気を場所にも人にも感じました。コンサートで出会ったおじさんはカリフォルニアのことを聞くとしきりに「Freedom, freedom」と言ってました。

翌日はサンフランシスコ湾を渡ったマウンテンビューという町でのコンサート。このコンサートはここに住むアコースティックギタリストDoug Youngが企画してくれて彼とのジョイントライブでした。彼は自分と同じくDADGADチューニングを用いることで知られていて、彼の書いた本で昔練習しました。彼の家に行くと驚いたのは素晴らしいギターの数々。時間があったので順番に説明を受けながら弾かせてもらいました。楽器屋でなくこうしてリラックスしてゆっくりいろんなギターを試せる機会というのはめったにないので貴重でした。そしてよかったらライブでも好きなのを使っていいよと言ってくれたので数曲借りて演奏しました。ライブの最後は二人で2曲やり楽しかったです。
また今回のカリフォルニアでは、たくさんのギター職人にも出会いました。それぞれ自分らしい面白いギターを製作されています。昨日は日本人ビルダーの山本さんもコンサートに来てくれて話ができてよかったです。
Dougのギター。アコギ好きにはたまらないですね。

ギターの弦

日本は桜の季節ですね。こちらは厳しい寒さは過ぎましたが、まだ肌寒いです。今日から西海岸へツアーへ出ます。

少し前にライブ会場になっていたギター屋さんでManganというメーカーの弦紹介してもらい、その弦を使ってライブをやったところ気持ちよく弾けました。そこから話が繋がりこのメーカーのアーティストになりました。

コロラドの山の麓でなかなか気合いを入れて作っているこのManganの弦。弦にもギターにも完璧というのはないと思いますし、楽器との相性みたいなものもあるかと思いますが、今回気に入った弦に出会えて嬉しいです。今回のツアーは新しいこの弦で行ってみたいと思います。

下はこの弦のビデオです。

ニューハンプシャー、ヴァーモント

今週は北東部3州(ニューハンプシャー、ニューヨーク、ヴァーモント)で演奏でした。寒いかなと思ってましたが、やはり寒く雪もまだ相当残っていました。
一日目はニューハンプシャーのピーターボロという町でのコンサート。まず到着するときれいに保たれた古い煉瓦の建物が好印象で、建物の中に入るとここがまた天井が高くとても良く響くホールでした。来てくれた人達も皆暖かい人達でした。
ニューハンプシャーのBass Hall。1800年代に建てられたそうです。担当のゴードン。

この日はこのコンサートのホスト、ゴードンの家に泊めてもらったのですが、舗装道路からさらに3キロ程オフロードに入らないと行けないということで、雪もまだ深かったため、車を舗装道路の最後に止めてから彼の四駆で乗せてもらいました。
翌日は雪の降る中ニューヨーク州のグリーンウィッチという町へ。ここでは去年も演奏し、いろんな人達との再会を楽しみました。ここも全て木で作られたスペースで音がとても良かったです。ここ最近音響担当の人とどのように接するか、何を伝えるかということをよく考えます。場所によっていろんな人が担当していてそれぞれの耳をもって音を作っていきますが、どこまで任せるか、どこまで自分で作るか、本当に難しいです。でもゴールはシンプルで、自分側で、自分の弾き方で、音色も音量もコントロールできるようになることです。
最後はヴァーモントへ。日曜の朝のすがすがしいドライブでした。マンチェスターという山に囲まれたなかなかお洒落なきれいな町でした。

ニューヨークの州都のアルバニー。古い町です。