今月はMid Westと呼ばれるアメリカは中西部、そして西海岸を回っていました。
中西部は州でいうとカンザス、ネブラスカ、ミネソタの3州で演奏してきました。この地域はHeartlandとも呼ばれます。初日カンザスに着くと雪と厳寒でまずびっくり。こちら方面には数ヶ月前に来て、真夏のようだったので甘くみていました。
Guitarist / Composer
今月はMid Westと呼ばれるアメリカは中西部、そして西海岸を回っていました。
中西部は州でいうとカンザス、ネブラスカ、ミネソタの3州で演奏してきました。この地域はHeartlandとも呼ばれます。初日カンザスに着くと雪と厳寒でまずびっくり。こちら方面には数ヶ月前に来て、真夏のようだったので甘くみていました。
ここ数週間はボストン、ヴァージニア、そして今週末は久しぶりのフロリダへ。
ボストンはUMass(マサチューセッツ大学)で演奏とマスタークラスを担当してきました。学生さんの前で演奏するのはいつもと違いちょっと違和感はありますが、何か感じてもらえたならと思います。マスタークラスでは、作曲のプロセスを実際に実演しながら説明しました。
ヴァージニア州初日は好きな町のシャーロッツビルへ。ここは3度目で、音楽が好きな人、楽器人口も多くライブに来てくれます。翌日はライブのオーガナイザーのPeteが知り合いのギター職人Davidの所へ案内してくれ調整してもらいました。ほんのちょっとの調整で弾きやすさ、出てくる音が変わりました。
その後は南下しリンチバーグへ。この日は大学の関係のお客さんが多く日本からこちらに留学で来ている学生さんも足を運んでくれました。
そして更に南下しフロリダはペンサコーラへ。ラジオ局主催のコンサートシリーズRadio Live。この日は自分を含め3人のパフォーマーが出演。いつも一人が多いので共演者、Chris AlvardoとPete Karpと交流できて良かったです。Chrisは繊細なシンガーソングライターが歌もかなり良いのですがそれに加えてギター職人で自分のギターの他に極めて美しいハンドメイドギターを持ってきていて見せてくれました。
Peteは熟練のブルースギターの人でヴィンテージのNational製のリゾネーターをかき鳴らしてました。上背がありサングラスをかけているので見た目はいかついですが楽屋ではとても優しい人でした。ラジオ局がホテルを手配してくれていて同じホテルだったため翌朝ジムで再会。朝から追い込んではりました。
今回フロリダでは友人のパイロットのショーンと再会、いろいろと連れて行ってくれました。ペンサコーラは軍で有名で軍の飛行機のミュージアム、そしてマングローブの覆い茂る川へジェットスキーへ。その後は彼の友人の別のパイロットが飛行機に乗せてくれいろいろと教えてくれました。
先週はアメリカのMid Westと言われる中西部のネブラスカ州とカンザス州へ。この辺りは別名Heartlandとも言われます。とにかく山がなく、ほとんど平面または丘が永遠と続くようです。昔地理の時間にプレーリーという地形を習いましたが、なだらかな台地が広がります。
ネブラスカ州で演奏するのは初めてで、ネブラスカと聞いてもあまりイメージはなく唯一頭に浮かんだのはブルーススプリングスティーンの80年代始めのレコード「Nebraska」。
ネブラスカでのコンサートが終わり空腹だったのでオーガナイザーに地元っぽい料理は?と聞くと、即座に「肉!」という答えが。そして地元の肉料理の店へ案内してもらいました。アメリカでは普通ステーキにはバーベキューソース、ステーキソースをかけることが多いですが、店の人からとにかくソースなしでそのままで食べてみなさい、肉本来の味をと。そして食べてみると最高でした。この美味さは正直参りました。
その後カンザス州へ少し南下。今回はライブの他にギターコンペティション(International Finger Style Championship) へ参加するという目的もありカンザスへ来ました。コンペティションが行なわれたのはWalnut Valley Festivalというアコースティック音楽をやるフェスティバルの一環で、コンテストにもいろんな所から集まって来てました。何人か知り合いのギタリスト達も東海岸から来てて、「お前も来てたんかあー、頑張ろうな」という感じで始まりました。日本からも2人ギタリストが来られていて交流出来て嬉しかったです。二人共関西人でやはり接しやすいです。
結果は準優勝をもらい、素晴らしいラリビーのギターを頂きました。自分はライブの数は相当やってますがコンテストは生まれて初めてでなんか変な違和感と緊張感がありました。まあ出来るだけ普段通りに弾くことを考えやりました(あまりちゃんと弾けませんでしたが)。終わって思ったことは、2位という結果はもらいましたが自分はほんとにまだまだだという事、そして他のギタリスト達も一見綺麗には弾いてますが、なかなか音がこちらへぐっと伝わってきていないということ。課題が見えていい経験になりました。アコースティックギターを鳴らす事は簡単そうに見えてとても難しいです、そしてギターを使っていても結局はギターという楽器を超えて音を伝えることが大事だと再確認しました。
こういうアメリカのフェスティバルの醍醐味はやはり真夜中のジャムセッション。現地で知り合った人達とこの日も午前3時頃まで弾き続けました。今回は主にブルーグラスの曲をやりましたがいろいろ学ぶこともありました。素人のおっちゃんでもすごい良い音を出してる人もいました。
こういうキャンプをしながらテントの横で薄暗い中やるセッションは好きで、アメリカらしいなといつも思います。時折入る休憩ではそれぞれが楽器を見せ合います。みんなよく手に入れたなと思うような古いマーティンを持ってました。その日は朝が早くコンテストもあったのでさすがにもう眠さが限界で、3時頃に自分はギブアップ。でも寝ようとしても目をつぶればまだいろんな所からギター、マンドリン、フィドル、バンジョーの音が聞こえてきました。ほんとにみんな音楽が好きなんだなあとそんなことを思いながら寝たような起きているようなそんな夜が明けました。
翌日は夕方コンテストで上位3位に入った人のコンサートが夕方あるだけだったのでそれまでフェスを楽しみました。一番見たかったギタリスト、シンガーのBilly Stringsのセットに自分の演奏が終わって急いで駆けつけました。がーんと伝わってくる音でした。
フェスティバルを後にして次のライブの場所、カンザス州は西のガーデンシティーへ。本当に何もないだだっ広い景色がずっと続いていきます。時折現われる小さな町には必ず大きい塔のようなWind Mill (精麦所)が。人気のない乾いた町も1分ほどで通り過ぎ、またいつものどこまでも続く情景に戻ります。そしてまた同じような町が現われそれの繰り返しです。少し錆びれた無人の機械が黙々と地下のオイルを吸い出しているのが見えます。自分の来た所、育った所からは程遠い景色だなとそんなことを考えながら走りました。
ガーデンシティーのコンサートは地元のパブリックラジオ局が主催しているライブで2年前にやったとき来てくれた人達も戻ってきてくれました。翌日はサライナという町の教会での演奏でした。もう少し時間があればかつてジャズで栄えたカンザスシティーも見てみたかったですが、いつも移動の連続でなかなかです。今月末は東へ戻りまた周ります。また書きます。
日本の滞在を終え再びアメリカへ。これから一週間コロラド州での演奏だ。
8月に入ってからアメリカ南部を演奏で回ってきました。ヴァージニアから始まり、アラバマ、ジョージア、サウスキャロライナ、ノースキャロライナ、テネシーの5州をぐるっと回ってきました。
自分にとってアメリカ南部は音楽が好きということもあり、何か面白い音楽に出会えるのではといつも期待します。
ツアーの最後はジョージア州アトランタ近辺。そこからニューヨークへ戻らず日本に帰国しました。日本に着いて思ったのが湿気の多さ。でも南部の湿気もなかなかのものだったため割と馴染めました(ギターにはよくありませんが)。
来週はいよいよ日本で2つライブです!
岡山公演:
8月20日(月) cafe&bar 301
開場:19:00 開演:19:30
料金 adv ¥2,800 / day ¥3,300 (1ドリンク代別途要)
岡山市北区天神町10-16 城下ビル3F)【予約受付】
・予約フォーム http://shiroshita.cafe/reservations/add/405
・メール受付 ticket@shiroshita.cafe
【問合せ】城下公会堂 / TEL 086-234-5260
※電話でのお問合わせは15時以降でお願いします(火曜定休日)
※指定受信制限をされている場合は「@shiroshita.cafe」が受信できるよう設定変更をお願いします。
京都公演:
久しぶりに岡山でライブをやることになりました!初めて岡山でのライブで演奏した城下公会堂の3階で再びやります。ぐっと聴き込める感じのいい空間で楽しみです。
日程 2018年8月20日(月)
時間 19:00 / 19:30
料金 adv ¥2,800 / day ¥3,300 (1ドリンク代別途要)
会場 cafe&bar 301 (岡山市北区天神町10-16 城下ビル3F)
【予約受付】
・予約フォーム http://shiroshita.cafe/reservations/add/405
・メール受付 ticket@shiroshita.cafe
【問合せ】城下公会堂 / TEL 086-234-5260
※電話でのお問合わせは15時以降でお願いします(火曜定休日)
※指定受信制限をされている場合は「@shiroshita.cafe」が受信できるよう設定変更をお願いします。
久しぶりに帰国します。今回は関西でライブします。
京都はいつもの昔通いつめたライブハウス、RAG(ラグ)で8月22日やります。関西のみなさんぜひ来てください!
また南部へ。「アメリカ南部」という響き自体日本にいる高校生くらいの頃から、魅力的でいろんな想像をかき立てる言葉だった。と同時になんとなく暗いイメージも伴っていた。それは好きでよく聴いていたデルタブルース、ソウル、Allman Brothers Bandのようなサザンロックが醸し出す、湿ったダークな雰囲気もあってだろう。
サウスキャロライナ、ジョージア州あたりを走ると、車窓から入ってくる湿気、暑さ、時折見える濁った川からいろんな音楽が聞こえるようだ。
オーガスタでの演奏の翌朝町を流れるサヴァンナ川へ。止まったように見えるがゆっくりと大西洋へ流れている。近くにはジェームスブラウンの銅像が。町で会った人は誇らしく彼のことを話してくれた。一方で中には彼の躍進を良く思っていなかった人もいたようだが。当時の人種の問題を考えると彼がこの南部の町からスターになった過程で様々な複雑なものを通りながら進んできたのだろうと思う。人気のない日曜の朝の目抜通りを歩きながら彼のタイトばグルーヴとハスキーな歌声が聴こえてくる。少し遠くに目をやると、昔奴隷時代から使っていたCotton Mill(綿工場)の建物がいくつも静かに佇んでいた。
最近ブログはあまり書けていませんが、相変わらず演奏は続いています。3月の終わりは久しぶりに長いツアーに西海岸へ。Northwestと呼ばれるオレゴン州とワシントン州で演奏してきました。シアターから、ポートランドのお寺、そしてネイティヴアメリカン博物館の隣でのコンサートまでいろいろと色んな人の前で弾きました。