Hudson River
雨の後
New England Folk Festival
今週末は、New England Folk Festivalでの演奏のためマサチューセッツ州へ。ボストンと、ロードアイランド州のプロビデンスの中間くらいにあるマンズフィールドという町での開催でした。New Englandというのは、アメリカの東海岸のニューヨーク以北の地方全体を指す言葉で、マサチューセッツ州、コネチカット州、ロードアイランド州、メイン州、バーモント州などが含まれる地域です。この地域はアメリカに最初に移民が入っていた地域でもあるため、特に当時の伝統が色濃く残り、また人々がそれを残して、伝えていこうという意識を感じます。
着いてみるとそこらじゅうで、ジャムっていました。演奏しているのはほぼスコテッシュ、アイリッシュ、そしてオールドタイム。こんなたくさんのフィドルを見たのも初めてです。
WK
2月に取材を受けたジャズギターブックが今月19日に発売されるということです。
自分の最近の音楽のこと、ギターのことのことなどいろいろと話しました。自分の記事以外にも、ジャズギターの魅力が満載ですので、興味のある方はお近くの本屋に立ち寄って下さい。
昨日は久しぶりにギタリストのWayne Krantzを見にマンハッタンのiridiumへ。Tim Lefebvre(bass)とKeith Carlock(drums)とのオリジナルトリオ。なんとも言えないユニークな音楽で洪水のような音の中に浸りました。タイムズスクエアの近くなので観光がてら聴きにきている人達もいたようですが、ジャズクラブと思いふらっと入ったらこの爆音トリオできっとびっくりしてたことでしょう。
ライブを聴きながら、随分昔ボストン時代にWayneに習っていた頃、自分の曲を持っていって弾いてみると、「そのコードの押さえ方は、世界中の何十万というギタリストがすでにやってる押さえ方だから面白くない」というようなことを言われたのを思い出しました。多くのギタリストが模倣から自分の道を切り開く中、彼自身模倣していた時期ももちろんあったようですが、その後意識してギター音楽を聴くのをやめ自分の音楽をひたすら追究してきました。そんなミュージシャンです。いい刺激をもらいました。
話は変わりますが、少し前にHiroya Tsukamotoのfacebookのページが出来ました。チェックしてみて下さい。
New England
4月になりようやくぽかぽかとしてきました。
今月末に出演予定の、マサチューセッツ州で行われるNew England Folk Festivalに向けて少しずつ準備をしています。40年以上続いている伝統あるフォークフェスで、様々なアコースティック系の音楽家たちが集まるようでいろんな人達を見るのも楽しみです。
Earl Scruggs
バンジョー奏者のEarl Scruggs(アール・スクラッグス)が亡くなったという知らせを聞きました。88歳だったそうです。
現在のブルーグラスのバンジョーのスタイルは彼によって確立されたといっても過言ではないと思います。洗練された右手のパターンは今聴いてもぞくぞくするものがあります。
自分自身高校の時に、知り合いのおじさんから”Foggy Mountain Banjo”というレコードを借してもらいました。よくある話かもしれまんせんが、針を落としA面の1曲目の”Ground Speed”が流れたときの感覚は今でも覚えています。形容しがたい、艶やかな音色とスピード感に一発でやられました。このアルバムは全曲インストで、大名盤です。彼の若かりし頃の映像があるのでよかったら見て下さい。
Moonshine Show
3月も終わりに近くなってきました。早いものです。
この週末は初めての顔合わせでギグでした。若い人達が集うブルックリンのWilliamsburg。金曜の夜というのに加えて暖かくなってきたのもあってか、外に出る人が一気に最近多くなったようです。ギターのTim Clementのトリオ。カントリー奏法にも精通した今まであまり接したことのないタイプのギタリストで新鮮でした。
土曜はロングアイランドへ。町の喧噪から離れ、郊外に出るとほっとします。
ポッドキャスト
アコースティックギターの音楽を紹介しているアメリカのminor 7thの3月/4月号のpodcastでソロアルバムから紹介されています。今回は、アコギ一本で独自の世界観を作っているイタリア人ギタリストSergio Altamulaと共に、”The Music of Sergio Altamula and Hiroya Tsukamoto”ということで放送されています。興味のある方は聴いてみてください。